今月の図書…今月のお勧め本は山田悠介著「その時までサヨナラ」
今月の図書…今月のお勧め本は山田悠介著「その時までサヨナラ」
最近、東日本大震災の予言本ではと騒がれていた小説です。まあ、たまたまかなと思いますし、これが震災の予言だと言っても意味のない事です。内容的には主人公が妻を亡くし、息子を育てていけるかどうか、謎の女性の出現とともに苦悩する純愛小説です。
小説の話とは違う話ですが、あるところに豆腐屋のおじさんがいました。おじさんは毎朝4時に起き豆腐を作りはじめ、夕方にはチャルメラを咥え自転車で近所に豆腐を売るという日々をすごしてきました。真面目に一生懸命働いていた、おじさんには娘と息子がおり、娘は嫁ぎ孫もいました。
しかし、仕事を手伝いはじめた息子を事故で亡くします。悲しみを抱えながらも、日々豆腐を作り売る毎日をつづけていきます。
でもまた不幸な出来事が、おじさんの身に起こります。油揚げの火の不始末で火事を起こしてしまい近隣商店の店々も含め全焼してしまいます。おじさんは責任を強く感じ電車に身を投げてしまいました。
悪いことをしないで、どんなにまじめに働いていても、突然「不幸」は襲ってきます。東日本大震災でも多くの人々がその事を痛感しました。
今回紹介した小説や市村拓司の「いま、会いにゆきます」、辻村深月の「ナツグ」など物語だったら救いがあるかもしれませが、現実の世界では私たち民医連、医療を提供する側が、どこまで人の心の傷や痛み寄り添い医療につなげていけるかが大きな課題です。

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